マッチおよびクラブ・ウェルフェアオフィサー認定講習会に参加しました

 昨夜、ZOOMでマッチおよびクラブウエルフェアーオフィサーの講習会に参加しました。ここ数年、指導者の不適切な指導がニュース等で取上げられることが多くなりました。日本サッカー協会では、その防止対策として下記の制度を設けています。

「ウェルフェアオフィサー」とは
「ウェルフェア(Welfare)」とは、幸福、快適な生活、福利を意味します。
サッカーを心から楽しむためには、安心・安全は大前提であり、ウェルフェアはそれも含めたポジティブな状態ととらえています。
そんなウェルフェアを守る担当者である「ウェルフェアオフィサー」は、サッカーを楽しむサッカーファミリ―の安心・安全を守り、より快適なサッカー環境を構築する役目を担います。好ましくない行動に対して懲戒罰を与えるのではなく、リーダーとして皆をまきこみ、仲間に気付きを伝えることで、誰もが安心してサッカーを楽しめる環境づくりを推進する担い手です。
各サッカー協会、連盟、競技会、クラブに設置され、サッカーを取り巻く環境の“ウェルフェア”醸成に努め、よりサッカーを楽しむ環境を守るべく活動します。
「ウェルフェアオフィサー」の種類
① ウェルフェアオフィサー(ジェネラル)
─ 各サッカー協会、連盟においてリスペクト・フェアプレーを推進する担当者
② マッチ・ウェルフェアオフィサー
─ 競技会においてリスペクト・フェアプレーを推進する責任者
③ クラブ・ウェルフェアオフィサー
─ 所属クラブにおいてリスペクト・フェアプレーを推進するリーダー

(JFA.JPより)

 この講習で一番印象に残ったのは、指導者の暴言や体罰の防止はもちろんですが、選手間の暴言やトラブルが多くなっているとの報告でした。よくあるのは、能力的に上の者が、下の者をバカにするというものです。小学生の年代ではサッカーの場面に限らず、いろいろな場面でも口喧嘩が起こります。それでも仲直りできればいいのですが、ひどいことを言った方が、相手を傷つけていることに気づかず、言われた方がいつまでも気持ちが晴れずにいることがあります。サッカーを指導していて一番困ることが、子ども同士のトラブルです。誰にもサッカーを楽しむ権利があります。その権利を奪うことは誰にもありません。たとえサッカーのプレーでのことだとしても、相手を傷つけるのではなく、相手を思いやれる子になってほしいと願い、毎日こどもたちを指導しています。これは私たち指導者ばかりの努力では成しえません。保護者も含め、社会全体で、子どもたちのあるべき姿に導いていく必要があります。人間形成も毎日毎日の積み重ねです。サッカーで見せる意地と力のパワーを他者に対する優しさに変えることのできる人になってほしいと願っています。