何を伝える?

 昨日は、サンドームで1年の担当でした。ドリブル練習の後に、シュート練習です。1年生は、まだまだ個人差が大きく、技術的な差よりも、考える力や気持ちの差が大きいものです。勝ちたい気持ちも、個人差が大きいものです。ゲームを通じてわかることは、持っている個性や性格がプレーに出ることです。                                           20m先に2つのミニゴールを離しておきます。2チームに分かれて、どちらが多くゴールを決めるか。玉入れ競争と同じです。ルールはそれだけ。遠くからシュートを打つ子、近くまで行ってシュートをする子、様々です。何回も競争する中で、アドバイスは言いません。何度もやっているうちに、勝ちたい気持ちが出てくると自然に工夫するようになります。焦って急いでシュートを打ってしまう子も、最後にはおちついてシュートを打つようになり、全員がパーフェクトにゴールを決めるようになりました。             『落ち着いて、狙って』と言葉で伝えることは、本当の指導ではありません。『どうすればいいか?自分で考え気づくこと』が大切です。そのあとはゲームをしました。練習の最後には、『今日一番のMVP発表』と言うと、『僕僕!一番点取ったもん!』との声。   『うーん、違うよ!〇〇君だよ。最後までいっぱい走って頑張った子だよ。勝っても負けても、最後まで一生懸命走った子だよ。』 これも、とても大切なこと。何が一番の価値かを伝えること。それが失敗した子を批判したり、うまいからって天狗にならないこと、友だちを大事にし、誰からも好かれる子になること。それが青森FCが一番大切にしていること。                   今日は、幼稚園の人工芝で幼稚園の子を指導した後、サンドームに移り、小学1年から5年までをコーチたちと指導します。