全日本予選は残念な結果ではあったが、最後まで頑張ったと思う。長いチーム運営の中では、特に人数の少ない学年である。その分一つ下の学年の子とチーム編成をしなければならず、どうしても優勝には届くことができなかったが、それでも地区予選ではなんとか県大会の枠を必死に獲得して出場している。県のあすなろリーグでも残留は厳しいと思われたが、少ない人数で必死に戦ってくれた。ホーム&アウエーで18試合をこなすのは、大変な一年間だったと思う。人数も少なければ、怪我の率も高くなる。学校行事で選手が抜けたりと5年生と力を合わせて戦い抜いて、10チーム中7位と健闘してくれた。苦しい1年間だったが、その分、個々がかなり上達し、たくましくなり、非常に魅力的な選手に成長してくれた。悔しさが彼らをここまで成長させてくれたと思う。特に親御さんには感謝したい。チームが勝てない時にもスタッフを信じ、応援していただいた。なによりも過保護にならず、じっと見守ってくれた。 少年サッカーでよく見てきたのが、勝つことだけが目的となり、つい過保護になりすぎてしまう姿だ。逆に負けていれば、子どもを非難したり、指導者に不平不満を言う姿だ。小学生の時に、勝つことばかりに注力せず、努力や忍耐力を身につけさせなければ、中高校生となったとき、自分の思うような力が発揮できなかったり、チームの戦術にあわず試合に出れなかったり、レベルの高い選手が多く入ってきたりすると、そこで燃え尽き症候群となる場合が多く、途中でサッカーをやめてしまうケースもある。なかにはせっかく入った学校を途中で転校したり退学する子もいる。 親というものは、子どもの活躍する姿がうれしいのは当然であるが、そればかり望んではいけない。