2024第36回新人戦2年ぶり27回目の地区優勝

 新人戦の日程がズレたため、私は3,4年生で弘前の絆カップに参加し、豪コーチは2年生で三沢の大会に行かなければならず、忠輝コーチが新人戦を見ることになった。2,3年生はひとつ上の学年と戦うことになり、今までの自信がこっぱみじんになるほどショックを受け、帰りの車の中で泣く子もいたという。親やコーチに怒られたからではない。『悔しい』という自分の心の中に生まれたものがそうさせたのだろう。夕方通りかかると、一人で練習している姿を見かけた。ほめることだけが子どもを伸ばすわけではない。負けた時、苦しい時こそ成長のチャンスだ。それは自分自身でつかむもの。誰かに言われたのではチャンスにはできない。 新人戦で優勝した子どもたちも同じだ。みんな負けて悔しい思いをたくさんした。青森FCには伝統がある。それはチームで勝つというものだ。皆がうまいわけじゃない。誰かの分も戦う。それが基本だ。うまくいかなかった者を批判するのではなく、その子の分まで戦う。それがサッカーから学ぶことだ。時にはコーチに厳しく言われることもある。『右利きの君はドリブルは速いが、右で持ちながら右へのパスの角度が狭すぎる』『ドリブルとキープ力はあっても決定的な仕事にはなっていない』『タイミング、スピードすべてがあっての完璧なパスだが、君はスピードを緩めたパスが出せない』何が悪いのか指摘はさせてもらう。 青森地区で勝ったとしても、県内の強豪チームと対戦すれば、まだまだ大きな差を感じる。『チームとして戦うサッカー』で、その差をうめて突き進んでもらいたい。