低学年でみにつけたいこと

 5月18日(日)は、久しぶりに幼稚園の人工芝で1、2年が練習をした。私は1年生を90分指導した。まずは、アップがわりに鬼ごっこ。すぐに体はアップする。最初のトレーニングはボールを使わない、鬼ごっこだ。少し離れた門(ゲート)を2つ用意し、どちらかのゲートをタッチされずに抜けたら勝ちという単純なおにごっこだ。サッカーに通じる攻撃や守備の基本だ。やはり、性格や特性が表れる。ゲートをくぐろうと積極的にゴールを目指す子もいれば、タッチされないように後ろに逃げる子と様々だ。どんどん攻撃も守備もチャレンジしてくれればいいのだが、おじけずく子もいる。少しゲートの間を空けてあげる。このちょっとした調整が指導では大事だ。レベルに応じた配慮だ。どんどん自信を持ち始める子どもたち。ここでひとまず、休憩。この日はかなり暑かったので、水分補給。   次は、いよいよボールを持って、同じゲート突破だ。奪ったら、反対側の2つのゲートのうち、どちらかを通れば勝ちである。ボールを持つとなかなかゲートを抜けることができない。ドリブルの方向転換がまだまだ苦手なのだ。そこでコーチが守備者となり、『一度だけボールに足を出すから、逃げてね。』子どもはコーチに向かってくる。最初は少しゆっくりと足を出す。足を出すと子どももはびっくりして、ボールを大きくけり出してしまい、シュートまでいけない。だんだんと慣れてくる。そこで、ゴールに対して、コーチのたつ場所を変えてあげる。最初はゴール中央から行い、徐々に左右にスタート位置をずらす。そうすることによって、シュートが打ちづらくなることで、子どもたちがすこしずつ考えるようになる。答えは教えない。もちろん中央にドリブルするのが良いだろうが、子どもによっては、利き足がちがったり、角度のないシュートもうてる子も様々だから、ひとつの答えに限定してしまってはいけない。       次は2vs2+GK。ほとんど試合形式。この日はGKも全員で交代してやる。低学年に限らず、GKをやると、やどかりのようにゴールの中に入って出てこない子が多い。この日は手で取るならどこまで出てもOKという特別ルール。ゴール前で守っていると強いシュートを怖がる子も、打つ前にシュートをブロックする子が続出。1年生とはいっても、かなりレベルの高い練習となった。全員、もう汗でびっしょりとなったところで休憩。その後3チームに分かれてゲーム。最後は2チームに分かれてゲーム。ゲームはどちらも譲らず、延長へ。それでも決まらずPK戦となった。普段から緊張した状態でPK戦をやっておかないと、ビビッてしまう子は多い。      90分間、死闘を繰り広げた1年生。そうとう疲れただろう。それでも全員が満足そうに帰っていった、なんか顔つきもたくましく見えた。『最後まで諦めず闘うこと』これが一番みにつけたいことだ。