引退してませんよ

 久しぶりに知り合いに会ったら、『もう息子さんに・・・・』と開口一番に言われました。最近は、この言葉をよく聞きます。この年になると、定年となり再雇用も終わってる年齢だから、そう言われるのも無理はないと思う。確かに、トップチームの采配や練習はしなくなったが、2ndチームや下のカテゴリーの練習や試合の采配はしているので、ほとんど休みはない。5,6年生で活躍する選手を育成するのが私の仕事でもあるので、かえってやりがいがある仕事である。また、全国大会や東北大会を目指す大会の采配をすることはなくなったので、「勝たなくちゃ」といったストレスがなくなった分、焦らず指導できるようになった。
 若い時や監督をやりだした当初は、自分自身の勝ちたいという気持ちが先走り、ついつい選手に厳しく当たってしまったが、今考えれば、それは自己の欲求であったのではないか? 監督を長く経験して気づいたことは、『本来勝ちたいと思っているのは選手の方だし、それを伸び伸びとプレーさせるのが監督の仕事だ。』と思うようになったことである。
 仕事であっても、サッカーの指導であっても、『自分のため』であってはならないし、あくまでも『こどものため』、『選手のため』でなければならないことに気づいたのが、遅すぎたのだろうか?